MATCH NOTE

【プレビュー】前田大然の「2度追い・3度追い」はオランダに通用するか|W杯本番、勝敗を分けるかもしれない守備の話

こんにちは、「キックオフダイアリー」2試合目(厳密にはまだ試合前ですが)です。

前回のアイスランド戦の観戦記で、僕は「次のオランダ戦は前田大然のプレスに注目したい」と書きました。今日はそこをもう一歩掘り下げて、前田の代名詞「2度追い・3度追い」が、オランダ相手にどこまで通用するのか を、観戦前のいま考えてみます。

この記事の要点

  • 前田大然の真骨頂は「2度追い・3度追い」と呼ばれる、しつこい前線守備
  • オランダは GK・CB・アンカーで丁寧に繋ぐビルドアップ型。ハマれば前田のプレスが刺さる相手
  • ただし、前田1人では限界がある。隣の選手の連動がカギ
  • 個人的な予想は「スタメン起用+45〜60分でMAX出力」が現実的

そもそも「2度追い・3度追い」って何?

サッカー中継でよく聞く「前線からのプレス」とは、相手陣の高い位置から積極的にボールを奪いにいく守備のこと——というのは前回の記事でも書きました。

「2度追い・3度追い」はそのもう一段上の話です。

たとえば、前田が相手のセンターバックにプレスをかけて、ボールを隣の選手にパスされたとします。普通のFWなら「あ、逃げられたか」と一度ポジションを戻して陣形を整え直します。でも前田は違う。そのまま追いかけて、2人目の選手にもプレスをかける。それすらかわされたら、さらにもう1人追いかける

これが「2度追い・3度追い」です。「一度かわされたら終わり」じゃなくて「3回かわされるまで諦めない」 という、ちょっと異常なスタミナと執念で成り立っているプレーです。

なぜオランダ戦で前田のプレスが効くと思うのか

ここがいちばん書きたかったところです。

オランダ代表は伝統的に、GK → CB → アンカー(中盤の底) という順番で、地上を丁寧に繋いでビルドアップしてきます。ロングボールで一気にひっくり返すよりも、ショートパスで相手を動かしてからスペースを作るスタイル。

このスタイルは、前線が静かに構えてくれる相手にはめっぽう強いです。CBがフリーで顔を上げられるので、好きなパスコースを選べる。

でも逆に言うと、最前線の選手にしつこくプレスをかけられると、いちばん嫌がるスタイル でもあります。CBに余裕がなくなれば、無理なパスが出てミスを誘発できる。アンカーにボールが入ったところを2度追いで囲めれば、高い位置でショートカウンターのチャンスが生まれます。

つまり、「前田のプレス × オランダのビルドアップ」は、相性として刺さる可能性がある カードです。

それでも不安に思っているポイント

ただ、楽観だけでは終われません。気になる点もあります。

① オランダの個の技術が高い

CBもアンカーも、足元の技術が世界トップクラスです。日本のJ1のCBなら2度追いで慌ててミスしてくれる場面でも、オランダの選手は涼しい顔で剥がしてくる可能性があります。3度追いがそのまま「3回かわされた」になるリスク は普通にあります。

② 1人のプレスでは穴ができる

前田が1人だけ全力プレスをかけても、ワントップと隣の2列目の選手が連動しなければ、プレスをかけた背後にスペースができるだけ です。そこを使われると、逆にカウンターを食らう。

なので前田の働きは「個の能力」だけでなく、上田・久保・中村・堂安あたりの連携とセットで効果が出る タイプの貢献です。前半15分までにここが噛み合うかどうかは、観戦の最大の見どころのひとつだと思います。

個人的な起用予想:スタメン+前半飛ばす説

ここからは完全に僕の予想です。

僕は 前田スタメン推し です。途中投入で「前線にエネルギーを足す」役にするには、オランダのビルドアップは試合開始から完成されすぎている。前半の早い時間からプレスのスイッチを入れて、オランダに「今日はいつもの試合運びができない」と思わせる のが、日本にとっての勝ち筋だと思うからです。

その代わり、前田はおそらく45〜60分でガス欠になります。そこから伊東純也や塩貝に交代して、終盤は別の戦い方に切り替える ——というのが、現実的な使い方かなと予想しています。

まとめ

オランダ戦のキーマンは前田大然——というのが、現時点での僕の見立てです。

「2度追い・3度追い」というしつこい守備が、オランダの丁寧なビルドアップに刺されば、日本は十分に戦えます。逆に、前田が孤立してかわされ続ければ、オランダのペースで90分が進む。前田の働きと、その背後の連動を見るだけで、試合の流れがかなり読める はずです。

試合後、答え合わせの観戦記をまた書きます。お楽しみに。

よくある質問(FAQ)

Q. 「2度追い・3度追い」って具体的に何? A. 前線のFWが、ボールを持った相手選手1人目、2人目、3人目と次々に追いかけ続けるしつこいプレスのこと。前田大然の代名詞です。

Q. 前田大然はオランダ戦で先発する? A. まだ発表はありませんが、僕はスタメンで起用される可能性が高いと予想しています。前半から飛ばして、後半に交代という使い方が現実的だと思います。

Q. オランダ代表のビルドアップの特徴は? A. GK・CB・アンカー(中盤の底)を経由して、地上で丁寧に繋ぐスタイルです。前線からのしつこいプレスを嫌がるタイプのチームです。

Q. 観戦時にどこを見ればいい? A. 前田大然のプレスに、上田・久保・中村などの前線が連動しているかどうか。連動できていれば、日本のペースに持ち込めるサインです。